nanaya 風のふくまま 気の向くまま


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ザ・プレイ 
  /アリスン・ブレナン

悪人 / 吉田修一

魂萌え / 桐野夏生

天国はまだ遠く 
  /瀬尾まいこ
悪人 / 吉田修一
これは殺人事件ではあってもただのミステリーではない。

小説の舞台は九州

まず読みはじめて直ぐに、

私の知ってる町名や方言が出てきて

まるで知り合いの話のような気させしてきた。

文句も言わず地味に暮らしてた祐一が

出会い系で知り合った女を殺してしまい

その後に出あった光代と逃亡する。

小さな田舎町で暮らす祐一の祖父母

祐一を捨てた母

殺された佳乃、その友達

地道に理髪店営み、娘の実像を知らない父親佳男

大学生の増尾、その親友

それぞれの日常と心理描写がリアルでため息が聞こえそう。

「アンタ、大切な人おるね?」

「その人の幸せな様子を思うだけで、自分までうれしくなってくるような人たい」

「今の世の中大切な人もおらん人間が多すぎったい!」

犯人が最後に大切な人のために、ついた嘘と芝居が

この台詞に繋がる気がする。

一気に読んで最後は涙が止まらなかった。