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これは殺人事件ではあってもただのミステリーではない。
小説の舞台は九州
まず読みはじめて直ぐに、
私の知ってる町名や方言が出てきて
まるで知り合いの話のような気させしてきた。
文句も言わず地味に暮らしてた祐一が
出会い系で知り合った女を殺してしまい
その後に出あった光代と逃亡する。
小さな田舎町で暮らす祐一の祖父母
祐一を捨てた母
殺された佳乃、その友達
地道に理髪店営み、娘の実像を知らない父親佳男
大学生の増尾、その親友
それぞれの日常と心理描写がリアルでため息が聞こえそう。
「アンタ、大切な人おるね?」
「その人の幸せな様子を思うだけで、自分までうれしくなってくるような人たい」
「今の世の中大切な人もおらん人間が多すぎったい!」
犯人が最後に大切な人のために、ついた嘘と芝居が
この台詞に繋がる気がする。
一気に読んで最後は涙が止まらなかった。
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